
6年ほど前ですが、琉球新報の付属誌に掲載された話があまりに怖かったので、原文のまま紹介します(新報に怒られたら削除します)。この記事には新報の記者が自らの実名を添えて書き記しています。同社に勤めている友人にも確認しましたが、やはり実話であったとの事です・・・・。
昔、県内のある村で男性の遺体が見つかった。損傷があることから、明らかな他殺体であった。警察は即座に捜査本部を設置した。取材のため、筆者も現場に赴いたが、目撃者はおらず、犯人の絞込みは容易ではなかった。
遺体の損傷は、いったん車にひかれたことを示していた。筆者は付近のガソリンスタンドや自動車修理工場を訪ね歩いたが、手掛かりはなかった。そうしているうちに捜査車両がサイレンを鳴らして大量に出動したため、その後を追い、少年が逮捕されたのを知った。
秘密主義の警察は逮捕後も記者会見をしない。捜査本部周辺は相変わらず立ち入り禁止で、途方に暮れた筆者は付近の聞き込みを始めた。そこで分かったのは意外な事実の連続だった。
被害者は温厚な人物だったが、30年前に傷害致死事件を起こしていた。酒場でけんかをして、殴ったはずみで相手を死なせてしまったのである。亡くなったその相手には弟がいた。今では中年となったその弟が今年、自家用車を知り合いの少年に売った。それが今回逮捕された少年だった。
ある晩、少年はその車を運転し、道路で寝ていた何者かをひいてしまった。それが今回の被害者だった。少年はそのまま逃げた。だが顔を見られた、と思い込んだ少年は証人を消すため、現場に引き返した。しかしひかれたはずの被害者はいない。
少年は付近を必死で探した。200メートルほど離れた場所で、よろよろ歩く被害者を見つけた。もう一度、今度は自らの意思でひき殺した。
現場は見渡す限りの畑であった。だが被害者の倒れた場所の前にだけ、建造物があった。30年前の傷害致死の相手の墓だった。
被害者は、30年前の事件の相手方の車で死んだ。しかも相手の墓の前で。最初にひいた後、少年がわざわざ引き返さなければ、墓の前で死ぬことはなかった。
関係者が生存中のため、場所や時期は特定できないが、以上はすべて事実である。話を聞き、筆者は背筋が寒くなった。
posted by アトリエビー at 15:05| 沖縄

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